ふるさと納税の簡単なしくみ
ふるさと納税とは、生まれ故郷や応援したい地域など、自分の選んだ自治体に寄付(ふるさと納税)を行った場合に、寄付額のうち2,000円を越える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される制度です(一定の上限あり)。
この制度に則って寄付すると、寄付金については町おこしや教育といった使いみちを指定できるほか、寄付者はその金額に応じ地域の名産品などお礼の品がもらえる、というしくみです。
ふるさと納税について、詳しくは総務省「ふるさと納税ポータルサイト」を参照してください。
各自治体は、まちの魅力をより多くの方に知ってもらうため、知恵を絞り様々な返礼品を用意しています。定番の肉類や魚介類、お酒といった食品はもちろん、旅行やイベントチケット、工業製品なども数多く登場しています。
Nゲージの返礼品もじつはたくさんあります
鉄道模型、特にNゲージの返礼品も充実しています。多くのNゲージは模型店などで購入できるものですが、返礼品用のNゲージは、すぐに遊べるように線路やコントローラーがセットになっていたり、本来は別売の室内灯をあらかじめ組み込んだものなど、多くは返礼品専用にあつらえたものになっています。
鶴ヶ島市の返礼品にNゲージが充実しているワケ
埼玉県のほぼ中央に位置する鶴ヶ島市。ふるさと納税の返礼品は、スイーツやお茶といったものなどが、約190種類(2022年3月現在)用意されています。この中にはNゲージやHOゲージの鉄道模型も含まれており、その数約40種類(同)にも達します。これほどの鉄道模型を用意している自治体は全国を見渡してもほかになく、そしてそのすべてがKATO(カトー)の製品なのです。
KATOは鉄道模型におけるトップブランドのひとつで、その製品のほとんどが鶴ヶ島市内にある株式会社関水金属(カトーの親会社)の工場で生産されています。つまりKATOの鉄道模型は、鶴ヶ島市にとって地元名産品のひとつ、といえるわけです。KATOと鶴ヶ島市の関係性は、2024年度中にオープン予定の「Nゲージとガーデンパーク」の記事でも紹介しているように、ますます強くなっています。
全国で活躍した車両が選べるラインナップ
鶴ヶ島市のNゲージ返礼品は、入門セットや日本全国の鉄道車両はもちろん、外国型の車両まで、寄付額と好みにあわせて選ぶことができます。
鶴ヶ島市のふるさと納税返礼品 Nゲージおすすめ5選
Nゲージ[我が街鶴ヶ島を走る東武東上線運転セット]
鶴ヶ島市を走る東武東上線で活躍する「東武50070型」は、市民にとっておなじみの通勤型車両です。
このセットには、東武50070型Nゲージ車両4両セットのほか、コントローラーやエンドレスで1周できる線路などをセットにしたもので、届いたその日からNゲージで遊ぶことができる、初心者にもピッタリの内容です。
セット内容
・東武鉄道 東上線 50070型 基本セット(4両)
・コントローラー
・走行用線路一式(レイアウトサイズ:タテ677㎜、ヨコ1337㎜)
寄付金額:70,000円
Nゲージ 小さくて可愛いミニSL!チビロコ列車展示セット
小さな蒸気機関車(SL)に客車が2両、そしてディスプレイ(展示)用の線路のセットです。機関車に動力はありませんが、2両目の客車にモーターが組み込まれているので走行は可能ですが、コントローラーおよびエンドレスなどの線路は別途必要です。
セット内容
・チビロコセット たのしい街のSL列車
・展示用線路(直線線路62mm×4本)
寄付金額:20,000円
Nゲージ 飯田線の旧形電車とカーブ鉄橋のセット(動力付き)
国鉄時代に飯田線で活躍した「旧形国電」と、その飯田線をイメージした鉄橋のセットで、「クモハ61」と「クハニ67」の2両のNゲージ車両と、それを飾ることができるカーブ鉄橋がセットされます。
モーター車付のセットですが、走行させるには、線路およびコントローラーが別途必要です。
セット内容
・クモハ61+クハニ67 飯田線 2両セット
・カーブ鉄橋セットR448-60°(緑)
寄付金額:50,000円
Nゲージ 日本最大級のスーパー機関車!EH500金太郎展示セット(動力付き)
日本最大級の電気機関車である「EH500」のNゲージ車両です。本来であればユーザー装着パーツである、ナンバープレート「EH500-17」やアンテナなどを装着した状態でお届けします。
ディスプレイ用の線路はセットされていますが、走行させるには線路およびコントローラーが別途必要です。
セット内容
・EH500 3次形 新塗装(パーツ取付済品)
・展示用線路(62mm×4本)
寄付金額:50,000円
Nゲージ 走る芸術品!オリエント急行プルマンカー展示セット
Nゲージの返礼品は、そもそも車両製品自体が高価なものが多いため、寄付額も高くなりがちです。「気軽にふるさと納税を試してみたい」という場合にピッタリなのがこの返礼品です。世界的な有名な「オリエント急行」のNゲージ車両で、寄付額は15,000円と比較的お手頃な金額となっています。
付属の9V電池ソケットを使用すると、車内のテーブルランプが点灯し、豪華列車による優雅な車内を再現できます。
セット内容
・オリエント急行プルマン4158 箱根ラリック美術館保存車
・展示用線路
・9V電池ソケット
寄付金額:15,000円
上記以外にもバリエーション豊富な鉄道模型が揃っています
鶴ヶ島市のふるさと納税返礼品を一手に取り扱っている「ふるさとチョイス」には、上記以外にも様々なKATO製の鉄道模型がラインナップされています。
鉄道模型に限らず、返礼品は品切れになるものも多いので、在庫があるうちに申込を検討しましょう。
鶴ヶ島市全体の寄付額の8割以上を占めるKATOの鉄道模型
実は、KATOの鉄道模型は、鶴ヶ島市の2022年1年間のふるさと納税の寄付額の、8割以上を占めるほど人気の返礼品となっています。
鶴ヶ島市産業振興課のふるさと納税担当者は、「KATOの鉄道模型の返礼品は大きくわけて、すぐに遊べる線路やコントローラーがセットになった『運転セット』と、車両そのものが主役の『展示セット』のふたつに分けられます。『運転セット』『展示セット』どちらも初心者の方でも始めやすいようなセットとなっています。お気軽にたくさんの方に鉄道模型の良さを知ってもらえたら嬉しいです」と話します。
さらに、「鉄道ファンの方から、人気モデルなどを当市のふるさと納税の返礼品に投入してほしい、などのリクエストをいただくこともあります。ご要望を鑑みつつ、関水金属の担当者とも打ち合わせを重ね、返礼品を選出しています」とのことで、人気の返礼品ならではの苦労もあるようです。さらに、あたらしい返礼品の準備も進んでいるいようで「新しく追加になる返礼品の写真を見るとすごくワクワクするので、毎回楽しみです」と、今後投入される返礼品に期待できるコメントをもらいました。
趣味のNゲージで税金が控除(還付)されます
ふるさと納税を控除上限額内で寄付を行うと、合計寄付額から2,000円を引いた額について、所得税の還付、住民税の控除を受けることができます。
たとえば独身者または共働きの方で、年間の給与所得が300万円の場合、28,000円が寄付の上限額となります。28,000円の寄付をすることでNゲージの返礼品がもらえ、そのうち2,000円を引いた26,000円分が所得税や住民税から還付・控除されるのです。趣味のNゲージが増えて、なおかつ税金も控除できるというおいしい仕組みなのです。なお、上限額は収入や家族構成によって異なりますのでご注意ください。
鶴ヶ島市 そのほかの鉄道模型の返礼品リスト
Nゲージはもちろん、HO(16番)ゲージなど、紹介しきれない返礼品をまとめました。
※2022年9月15日更新 すでに提供が終了している返礼品もございます。詳しくは「ふるさとチョイス」のサイトで確認ください。
鶴ヶ島市だけじゃないNゲージの返礼品
鉄道模型を返礼品に設定しているのは鶴ヶ島市だけではありません。TOMIXのふるさと栃木県壬生町や、その自治体ゆかりの私鉄のNゲージを返礼品にしているところもあります。寄付金額100万円超も!「ふるさと納税」かなり多彩な鉄道模型の返礼品【日本全国 編】で紹介していますので、あわせてご覧ください。