「Nゲージとガーデンパーク」の続報です
埼玉県鶴ヶ島市が2022年2月9日に発表した、関水金属との官民連携事業、「(仮称)Nゲージとガーデンパーク」の最新情報が、2023年7月20日、関水金属から発表されました。
名称は「KATO Railway Park」です
鉄道模型の「KATO(カトー)」ブランドで知られる株式会社関水金属が建設を進めている、鶴ヶ島新工場の敷地内に併設されるのが「KATO Railway Park」です。新工場の敷地内の緑地と隣接する鶴ヶ丘児童公園を含めた一帯を、鶴ヶ島市が「イングリッシュ・ナチュラル・ガーデン」として再整備する計画で、そのガーデン内に、「KATO Railway Park・関水本線」と呼ばれる、軌間762mmと610mmの軌道が敷設された三線軌条(デュアルゲージ)のナローゲージ保存鉄道が誕生する予定です。
線路は、新工場をとりまくエンドレス(周回線)で、一周約620mの非電化の単線鉄道で、機関庫を併設した駅がひとつ設けられるといいます。新工場に隣接してナローゲージ展示室が機関庫とは別に設けられ、シンボルとなるナローゲージ車両が保存展示されます。
保存車両のラインナップ
・元台湾糖業公司 ベルギー製蒸気機関車362号機:かつて長野県の野辺山SLランドで動態保存されていたもの。改修を行い「OLIVER (オリバー)」号としてリニューアルする。
・元関東特殊製鋼(カントク)酒井工作所製7トンディーゼル機関車DL3・No.143号機:再整備のうえ新たに「BILLY(ビリー)」号として走る。
・元西武鉄道山口線(初代)蒸気機関車532号と木造客車34号:機関車はドイツ・コッペル社製。北海道遠軽町の丸瀬布いこいの森で静態保存。
・元西武鉄道山口線(初代)蓄電池機関車と遊覧客車:通称「おとぎ電車」。関水本線では動態保存車として走らせる予定。
・新製の蒸気機関車「OSCAR(オスカー)」号:羅須地人鉄道協会が製作中。英国の2軸タンク式機関車からインスピレーションを得た新製の機関車。
完成は2024年度内です
この鶴ヶ丘新工場(SEKISUI WORKS)のKATO Railway Park・関水本線は、2024年度中に完成予定ですが、一般公開と走行については鶴ヶ島市と関水金属が連携して運営する予定とのことです。また、鶴ヶ丘児童公園のエリアは常時入園可能になりますが、関水本線や機関庫、車両は安全が確保される場合のみ公開されるとのことです。